マイティストロボ L-1
マイティストロボ L-1は、ストロボスコープ製造に60年を超える実績を持つスガワラのLEDストロボです。LEDのメリットを最大限に生かしつつ、必要十分な短閃光時間と光量を実現しました。最高発光周波数360,000FPM、大光量で広い範囲を均一に照射します。ランプ交換も不要なので、手間とコストを削減できます。小型・軽量(980g、バッテリー含む)、また低消費電力のため、1/2光量で9時間、最大光量でも4.5時間の連続使用が可能です。発光音がしないため、静かな環境での使用にも適しています。
集光レンズにより、1mの距離で40cmの範囲を極めて均一に明るく照射します。二色のLEDを配合したことによって、対象物を自然な色合いで観察することができます。
キセノン管ストロボは瞬時大光量を特長としています。たとえば6000FPMの時、弊社キセノン管ストロボ X-1の発光時間は約5µsec(20万分の1秒)と極めて短く、超高速運動や観察の対象が微小な場合でも鮮明な静止像が得られます。
それに対してLEDストロボは、発光時間を調整することで大光量を得ています。LEDストロボ L-1は、50µsec(2万分の1秒)の発光時間でX-1と同じ光量を得られるので、通常の回転数計測や状態観察において十分に鮮明な静止像を得ることができます。
ご用途にあわせてLEDストロボとキセノン管ストロボをご選択ください。
発光時間の設定には、「デューティー比設定モード」と「時間設定モード」の二通りがあります。
デューティー比設定モード:
発光周期(1回の発光から次の発光までの時間)の中での発光時間の占める比率を表す「%」で設定します。0.1%から1%まで、0.1%刻みで10段階に明るさの調整ができます。
発光周波数を増減しても光量は設定した比率で一定となります。そのため見える像の明るさが変わらないので、通常の回転数計測などに適しています。
時間設定モード:
発光時間を「µ秒」で設定します。0.1µsecから発光周期の1%まで、0.1µsec刻みで設定できるので、正確な発光時間管理が可能です。発光周波数を増減しても1発光当りの発光時間が一定なので、見える像の鮮明さが変わりません。運動体、回転体の状態観察や、外部同期発光での使用に適しています。
内部発振発光で30~360,000FPM(外部信号発光では0~36,000FPM)の超ワイドな発光周波数範囲をカバーし、また発光信号を外部へ出力する端子も装備しています。近接センサーや光電センサーを接続してタコメーター(30~120,000RPM)としてもご使用になれます。角度遅延・時間遅延発光機能が研究用途を強力にサポート、しかもバッテリー駆動によりご使用場所を選びません。
近接センサー:オムロン E2E-X□D1(直流2線式、ノーマルオープン出力(NO)仕様にて)
光電センサー:オムロン E3Z-□6□(直流3線式、NPN 出力仕様にて)
付属のACアダプターによる2時間の充電で、1/2光量で9時間、最大光量でも4.5時間の連続使用が可能です。充電中も使用できるので、作業の切れ目を作りません。
型名 | L-1 |
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発光周波数範囲 | 内部発振:30-360,000FPM 外部同期:0-36,000FPM |
タコメーター計測範囲 | 30-120,000r/min |
発光時間設定 | デューティー比:発光周期の0.1~1% 時間設定:0.1µsec~発光周期の1% (最大500µsec) |
動作モード | 内部発振モード/外部同期モード/タコメーターモード |
遅延機能 (外部同期モード選択時) |
角度遅延機能:0-359°、分解能:1° 時間遅延機能:0-2000ms、分解能:1ms |
外部同期入力信号 | 電圧信号、TTL 信号、オープンコレクタ、リレー、接点信号、近接センサー・光電センサー信号 電圧信号:Lレベル0-3.6V、Hレベル5-26.4V、10µsec以上 TTL信号:Lレベル 0-1V、Hレベル 2-5V、10µsec以上 |
外部同期出力信号 | オープンコレクタ出力 DC30V/8mA |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー(内蔵) 使用時間:約9時間 (デューティー比0.5%時)~約4.5 時間(同1%時) 充電時間:約2時間(電源OFF時) |
ACアダプター | AC100-240V、50/60Hz |
質量 | 約980g |
寸法 | L 182×W 122×H 294(mm) |
標準付属品 | ACアダプター、ハンドストラップ、取扱説明書 |
オプション | 信号入力ケーブル:8CK-602-182 信号出力ケーブル:8CK-402-182 外部入力用近接センサー/光電センサー |