限りあるエネルギー資源を有効に使っていくためにも、また地球環境保全のためにも、省エネルギー技術の重要性がますます高まっています。電動モータの高効率化研究における入・出力パワーの高精度な測定に、当社のモータ試験機が活用されています。
小型~ミニチュアモータの微小なトルクの測定も、当社機器が活用されているフィールドです。
現代KEFICOコーポレーション様(韓国)は、韓国現代自動車グループの自動車電子部品メーカーです。主に電子制御装置及び燃料噴射装置を製造・販売されています。
高効率かつ低燃費な自動車に対する消費者の関心はますます高くなっていますが、それを可能にする技術のひとつに可変バルブリフト(VVL、Variable Valve Lift)技術があります。VVL技術は、エンジンの回転数に応じてバルブリフト(バルブの開く程度)を最適に調整して空気量を制御することにより、低速域でも高速域でも高出力を実現し、かつ燃料の不必要な損失を防ぎ、有害排気物質の排出を減らす先端技術です。現代自動車様の「連続可変バルブリフトシステム(CVVL、Continuous Variable Valve Lift System)」に使用されるBLDCモータ開発のため、弊社恒温槽対応トルクメータシステム MCT-603が活用されています。
GGM-Gugje Geared Motor社様は、韓国のギヤードモータ、ギヤヘッド、およびコントローラのメーカーです。AC、DC、ブラシレスモータを使用した各種ギヤードモータを、韓国大手家電メーカー各社へ、またFA用モータ市場へ広く供給されています。幅広いラインナップをカバーするため、定格トルク100 mNmのモデルから50 Nmのモデルまで4台のトルクメータをお使いいただいています。切換ボックスEMA-CBにより、使用するトルクメータをスイッチで容易に切り換えることができます。モータアナライザPC-SAA3に横河電機製パワーメータWT1800(6エレメント)を接続し、モータ効率に加えドライバ効率も正確に測定・評価されています。
韓国KETIは、電気電子技術・環境技術の面で、主に中小企業およびベンチャー企業がグローバルな競争力を付けるためのサポートを行うとともに、新たなベンチャービジネスを創出するために最先端の研究を推し進めている政府系研究機関です。
電動モータの高効率化・省エネルギー化の研究においては、モータの入力・出力パワーを正確に測定する必要があります。そのための不可欠のツールとして、当社のトルク・ダイナモメータが使われています。
スウェーデンに本社があるモータ・変速機・電源メーカの台湾法人であるSTEGIA榮朋科技股份有限公司様では、IPネットワークカメラ用の小形ステッピングモータのプルイン・プルアウトトルク(10mN・m~1mN・m)を製品開発のために当社製のパルスモータアナライザで測定されています。
台湾の大手総合電気メーカ東元集団、そのモータメーカ部門であるTECO東元精電股份有限公司様では、DC・BLDCモータ、ACモータ、ステッピングモータなどを大形から小形まで製造されています。スキャナやプリンタに使用される小形ステッピングモータのプルイントルク、プルアウトトルクを製品開発のために当社製のパルスモータアナライザで測定されています。
形状記憶合金を用いたコイルバネの特性・挙動を解析するために、素線(ワイヤ)レベルでの捩れトルクを測定されています。この装置では、最大9回ワイヤを回転させることができ、ワイヤのテンションを一定に保ちながらその回転角度と捩れトルクを測定することができます。また、ワイヤの温度をコントロールすることも可能です。