モータの回転数が分からない場合、シャフトにマジックインキなどで目印をつけ、ストロボスコープの高い発光回数から徐々に低い発光回数におとしていくとモータのシャフトの印が止まって見えるようになります。目印が最初に一つ見えたところがそのモータの回転数です。
マジックなどでつけた印と回転数の関係をより詳しく説明すると以下のようになります。
1 | 回転体にマジックなどで1本の線をひきます。回転体は停止しています。 | |
2 | ストロボスコープの光をあてていません。回転体は3000r/minで回転していて、肉眼では1本の線は見えません。 | |
3 | ストロボスコープの発光回数をたとえば16000r/minから下げていくと15000r/minで、1本の線が5本に見えます。すなわち、回転体の実際の1回転に対してストロボスコープは5回発光しています。 | |
4 | ストロボスコープの発光回数を12000r/minにすると、4本の線が見えます(12000÷3000=4) | |
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同様に9000r/minの時は、3本の線が見えます(9000÷3000=3) |
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6000r/minの時は、2本の線が見えます。この場合ストロボスコープは、180°ごとに、すなわち実際の回転の2倍で発光していることになります(6000÷3000=2) |
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ストロボスコープの発光回数が3000r/minになった時、初めて1本の線に見えます(3000÷3000=1)この時が正しい回転数です。なお、この時が最も明瞭に線が見えます。 |
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さらに発光回数を下げていき、発光回数が3000÷N(N=2、3、4、・・・)においては1本となって見えます。発光回数が整数分の1の場合、すべて1本の線に見えます。 |
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1本の線が回転方向に運動を示す場合は回転数に対してストロボスコープの発光回数が少ない場合で、この時は発光数を少し上げれば線は静止して見えます。 |
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10 | 1本の線が反回転方向に運動を示す場合は回転数に対してストロボスコープの発光回数が多いということで、この時は発光回数を少し下げれば1本の線は静止して見えます。 |