実績のあるものですと、トルク値で最大100 N・m(最大無負荷回転数7,000r/min)、18kWまで測定できます。最小では、フルスケール0.1mN・m(最大無負荷回転数30,000r/min)のトルク測定器をご用意できます。
被測定モータの駆動によりヒステリシスブレーキのステータがともに回転しようとする力を、ストレインゲージを用いたロードセルで検出します。
ブレーキには、おおよそ1.ヒステリシスブレーキ 2.モータブレーキ 3.パウダーブレーキ等がありますが、当社のスピード・トルク測定装置ではヒステリシスブレーキを使用しております。ヒステリシスブレーキは、回転数の変化にかかわらず、供給する電流によって常に一定の制動が得られる点で優れています。
ヒステリシスブレーキは磁気材のヒステリシス損によりブレーキ力を得ており、原理的に回転数に依存せず定トルク特性を得ることができます。また、電気的にコントロールしやすく、比較的コンパクトでかつ回転数範囲を広く取ることができるという利点もあります。また、ヒステリシスブレーキは、非接触式なので寿命が極めて長いと言えます。
一定負荷を与えた耐久試験(連続負荷試験)を行うことは基本的に可能です。ただし、HB測定部における連続測定時間は、入力パワーにより異なりますので入力吸収特性表に従って正しくご使用ください。入力吸収特性表の使用限界を超えて使用し続けると、正しい測定ができないばかりでなく、故障の原因となることがあります。
高速回転用に仕様改造した測定部を選択することができます。このとき回転数とトルク値の算出される出力パワーにより、適切な測定部を選ぶ必要があります*。
* モータの出力(ワット)は、トルク (N・m)×回転速度(r/min)×0.1047によって求めることができます。
ヒステリシスブレーキを支持している軸受の損失分が負荷となっていますので、無負荷回転数からの測定はできません。
可能です。ご用途やご使用条件などについてご確認・お打合せが必要です。
お客様所有の恒温槽または新規恒温槽に被測定モータを格納し負荷特性を測定することは可能です。 当サイト「温湿度環境試験対応」ページで紹介しているように恒温槽の取り付けについて多くの実績があります。