ADC-101の外観

アンデロン校正器ADC-101は、ベアリング検査機器のアナライザを校正するための装置です。アナライザに対してアンデロン・ウェービネス振動に相当する電圧信号を出力して校正します。従来の校正器の機能が統合されているので、これ1台で全てのベアリング検査機器用アナライザを校正することができます。
また、アナライザADA-105/SWA-105を用いてUSBメモリに保存したベアリングの実測データを、電圧信号として他のアナライザに出力する機能を持ちます。

校正方法

アナライザとの接続

ADC-101でアンデロン・ウェービネスの測定条件と測定値を設定し、アナライザに校正用電圧信号を出力します。ADC-101で設定した数値が正しく表示されれば、アナライザが正常に動作していることが確認できます。

二つのモードで全てのベアリング検査機器用アナライザを校正

ADC-101は二つの校正モードを持ちます。ご使用のアナライザに合わせてモードを選択して下さい。

  • ADC/SWCモード
    従来のADC-10とSWC-10を代替する機能を持ちます。
    測定値の単位
    Anderon, nm/sec, um/sec, uinch/sec, cm/s^2, mG, nm, um, uinch, nmWcla, uWcla, nmPC, uPC, nm/rad, um/rad, uinch/rad
  • OSC/ATTモード
    従来の信号発生器+アッテネータEBV-AN01、FOR-102、DOM-101を代替する機能を持ちます。
  • ADC/SWCモード画面
    OSC/ATTモード画面

    実測振動データの再生機能を搭載

    PLAYERモード画面

    校正機能に加え、アナライザADA-105/SWA-105を用いてUSBメモリに保存した実測振動データを、他のアナライザに出力して再生できるPLAYERモードを搭載しています。これにより、測定した振動データを簡単に転送・再現できるようになりました。

    ※PLAYERモードはUSBメモリ挿入時のみ有効

    ADC-101の主な仕様

    校正対象機器 入力インピーダンス30 Ω、電圧信号入力タイプのベアリング振動測定機器
     アンデロンアナライザ, アンデロンメータ表示部 ADA-*
     シンクロウェーブアナライザ SWA-*
     レースウェービメータ表示部 LWA-*
     ボールウェービメータ表示部 BWA-*
    回転速度設定 100~9999 r/min
    センサ感度設定 0~8.008 Vs/m (0~99.99 mV/usp (usp = 12.486 mm/s))
    発振周波数 0~20 kHz
    測定単位 Anderon, nm/sec, um/sec, uinch/sec, cm/s^2, mG, nm, um, uinch, nmWcla, uWcla, nmPC, uPC, nm/rad, um/rad, uinch/rad
    ATT設定 ATT = (0~60) + (0~9) + (0.0~0.9) dB
    出力レベル= 1 Vrmsの-(41+ATT) dB
    操作 7インチカラーLCDにてタッチパネル操作
    出力インピーダンス 30Ω
    出力レベル 入力インピーダンス30 Ωにて最大4.5 mVrms
    電源 100~240 VAC, 50/60 Hz
    寸法・質量 215 (W)×124 (H)×250 (D) mm, 5 Kg

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